ここまでで採譜の基本的な部分はおさえてきました。このページでは作業上の細かなポイントの話を中心にしたいと思います。

テンポを合わせる


これはDAWソフトを採譜に活用した場合の話で、紙に書き出す形で採譜をする場合にはあまり関係がないです。DAWソフトを採譜に活用するにはまずは取り込んだオーディオにテンポを合わせる作業が欠かせません。もちろん手作業で合わせていってもいいのですが、ソフトの便利な機能を活かす方法もあります。詳細は各自ご利用のソフトのマニュアルを参照してみて下さい。

(1)タップテンポ


キーボード等でリズムを叩いて入力します。

(2)リズムを自動で割り出す


DAWソフトにはリズムやテンポを分析する機能が付属している物があります。一応、私が知っている範囲でソフトごとでのキーワードを書き留めておきたいと思います。マニュアルを調べる際等にご利用下さい。

Logic
→ビートマッピンング(beat mapping)
Cubase
→ヒットポイント(hit point)
Performer
→ビートディテクション(beat detection)
Sonar
→オーディオスナップ(Audio Snap)
ProTools
→ビートディテクティブ(beat detective)


はや過ぎて聴き取れない

採譜していてぶつかりがちな問題がこれだと思います。これはDAWソフトを利用している場合は部分的に切り出してスピードを落としてしまえば良い訳ですが、DAWソフトがない場合でもパソコンに取り込めば再生速度変更のフリーウェアがあります。PCからこのページにアクセス頂けば個別のソフトも紹介しています。

楽器/奏法の理解が採譜能力の向上につながる

採譜においては音感だけでは上手く行かない事が多々あります。絶対音感の人に採譜をやらせてみたら、倍音まで拾ってしまって訳が分からない事になったなんて事もよくある事です。ですので楽器ごとの基本的な音/奏法を理解しておく事が採譜能力の向上につながります。

自分が普段演奏している楽器に関してはまあ問題がないでしょう。しかし、それ以外については個別に研究していく必要があります。まあまずは当たって砕けろで、何か自分の採りたい曲を採譜してみて下さい。採譜している過程でうまく採れない楽器は何なのか分かって来ると思います。そうしたらその楽器を重点的に研究していけば良い訳です。

一番良い方法はその楽器を演奏できるようになる事ですが、なかなかそこまではできないというのが正直なところだと思います。そういう時はその楽器の音源付きの教則本を買って、付属の音源を採譜してみるのが良い練習になります。本当はバンドスコアが正確だったら全パート答え合わせできて素晴らしいんですが、残念ながらバンスコはかなりボロボロの採譜の物も多いのであまりあてに出来ません・・・。

和声を学習する


和声とは簡単に言えばボイシングの仕方に関する方法論と言えばいいでしょうか?

音楽理論/楽典については言うまでもありませんが、和声を学習する事も非常に役に立ちます。特にストリングスや木管を含む大編成の時には内声の動きを予測しやすくなるし、どうしても採れない時には自分でパートを整合性をもって埋め合わせる事もできます。


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