トライアド(3和音)での音感トレーニング
さて、ダイアドでの音感トレーニングはうまくいきましたか?うまくいかない方は焦らずにC Majorでできるようになるまではそちらに集中して下さい。ここからはトライアド(3和音)での音感トレーニングに進みます。
この楽譜はトライアド(3和音)と単音での組み合わせ(6パターン)です。まずは和音をよく聴いて、それから組み合わせ6パターンを歌えるようにしていきます。
(1)音を聴く
やる事はダイアドと一緒でひたすらよく聴いてみるだけなのですが、難易度が上がるのでちょっとだけヒントです。鳴らしても3つの音が分離して来なかったらまずは単音で1個だけ音を鳴らして、それから和音を鳴らしてみましょう。和音の中に先ほどの単音が入っていないか、耳で探ってみて下さい。ダイアドの時と違って、和音に入ってからは歌う練習も並行して進めてみるのも良いでしょう。
(2)3つの音を順に歌う
歌う順番はまずはダイアドと同じように下から上の順が良いのではないかと思います。できるようになったら順番を入れ替えてみましょう。(楽譜に書いた通り、6パターンの組み合わせがあります。別に順番は楽譜に従う必要はありません。)もちろん他のコードでもできるようにしていきましょう。
Cのダイアトニックを完成したいならDm→Em→F→G→Am→Bdim、まずはメジャートライアド制覇ならG→D→A→E→B→F→Bb→Eb→Ab→Db→Gbみたいな感じで進めてみてください。
ちょっとだけ視唱でテスト
さて、ここまでのトレーニングはいかがでしたでしょうか?音感修得度のテストとして、ちょっとだけ視唱のトレーニングを試してみましょうか?本当は「鍵盤で和音を覚えて云々かんぬん・・・」といきたいところですが、今回はシンプルにコードを付けておきました。コードが鳴らせるなら伴奏は自分のメインの楽器でオーケーです。簡単に手順を紹介しておきましょう。
1 コード進行を弾いて耳に馴染ませる
2 メロディーに目を通してイメージする
3 コードを鳴らしながら歌ってみる
読譜等、総合的なトレーニングにも繋がる練習ですが、今回は音感のトレーニングがメインです。まずはリズムは無視してしまっても良いので、コードを頼りにメロディーの音程がとれるようにする事を優先しましょう。余裕が出て来たらしっかりリズムに乗せられるようにしていきましょう。それでは以下の譜例で練習してみましょう。
↓メロディー+コードの参考音源です。
音声(Docomo,Softbank)
うまく出来ましたか?もしうまくできなくても大丈夫。反復練習でリズムに乗せて歌えるところまで練習してみて下さい。どんな人でも100回もやればできるようになると思います。
ちょっとだけ聴音でテスト
音感修得度テストその2。聴音もちょっとだけ試してみましょう。五線譜を用意して下さい。4小節のC Majorのメロディー(最後の2分音符以外、全部4分音符です。)が流れますので書き取って下さい。
C→F→G→Cの順で和音が鳴った後、4分音符のクリック4回鳴ったらスタートです。
音声(Docomo,Softbank)
解答を見る
正解できた方はおめでとうございます。聴き取れなくてもがっかりする事はありません。ここまでの練習をしっかりこなしていれば、十分音感は身に付き始めているはずです。
という事で、ごく初歩的な音感トレーニングを紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?あくまで初歩的な部分ですので本格的な音感トレーニングのきっかけになれば幸いです。
さらに上のレベルの音感トレーニングに関しては一人で出来る相対音感トレーニングをご覧下さい。
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