ドラムの採譜


さて、イヤートレーニングというととかく音程のある楽器に意識が傾きがちでこのサイトでも相対音感の習得が話題の中心になっていますが、実際に楽曲全体を耳コピするにあたってドラムは重要なパートです。普通のポップスの楽曲のほとんどにはドラムパートがある訳ですから、当然ですよね。

一方でこのサイトをご覧下さっている皆さんの多くは音程のある楽器の奏者で、ドラムの採譜には難儀する方も多いのではないかと思います。

このページではここまで話題としてスルーしてきた、ドラムの採譜の話をまとめてしておきたいと思います。

ドラムの採譜を段階的に捉える


まず、実際のドラムの採譜作業を段階に分けて整理しておきましょう。以下は私がドラムを採譜する的の流れを整理した物ですが、ドラムを耳コピした事が無い方はまずこの手順を踏まえて作業してみると良いと思います。

1.全体のリズムを捉える

まずは全体のリズムを判断します。いきなりそんな物から取りかかる人は稀だと思いますが、変拍子とかはとりあえず脇に置いておきましょう。ポップスの場合、ほとんどの楽曲はイーブンの8分、16分もしくはシャッフルの8分、16分。この4つのいずれかに当てはまります。まずはこれを判断します。

2.スネア、キック、タムを採る

基本のリズムを捉えたら、実際の採譜に入ります。まずドラムパートをいくつかの枠に分けて捉えてみると、やりやすいと思います。初めはキック、スネアとタム、金物の3つに分けて考えてみるといいんじゃないでしょうか。全体の中で目立たないのは金物なので、まずはスネアとタム、キックから採っていきます。タムは時には金物の代わりにリズムをコンスタントに出し続けるのに使われますが、その場合を除いて慣れないうちはタムはスネアとまとめて考えてリズムを優先的に採り、後からタムの箇所を音色から判断するようにした方が早く採譜できるんじゃないかと思います。

3.金物を採る

金物は1で判断したリズムをコンスタントに打ち続けるのが基本です。コンスタントに打つリズムを判断し、まずはメインで用いられる物が何なのか判断します。クローズのハイハットなのか、オープンのハイハットなのか、ライドなのか?盛り上がるところではクラッシュやチャイナの連打も考えられますが、基本的には上の3つをメインに他の物を挟んでいく物が多いはずです。

メインの金物を特定したら、次に色づけで用いられる金物がどのタイミングで鳴っているか判断してみましょう。一度に音色まで判断すると混乱するのでまずはメインの音色と違う箇所をチェックする事に集中してみます。

ここまでできたら最後に色づけの金物の音色を整理していきましょう。ですが、非ドラム奏者の場合、金物の音の違いはある程度知識を付けるまでは分かりにくい物です。ここで基本的な組み合わせを整理しておきましょう。

1. クローズがメイン+オープン+その他の金物
2. オープンがメイン+その他の金物
3. ライドがメイン+その他の金物

どの場合でもその他の金物がどの程度あるかはドラマー次第なのですが、多くの場合は1、2種類のシンバルが用いられる事が多いように思います。ハット/ライドの判断がついたら、残りの金物は左右どちらで鳴っているかを意識してみると比較的捉えやすいのではないかと思います。

なんだか非常にややこしい解説になりましたが、慣れてくればこんなプロセスはいちいち意識しませんし、ややこしいフィルとか以外は、別にまとめて4小節位ガーと打つようになると思います。ですので、ある程度慣れたら各自自分なりのやり方を編み出す事ができるのではないでしょうか。



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