キーボードの基礎練習

なんでキーボードの基礎練習?

このページではキーボードのごく基礎練習について扱っていきたいと思います。何故、音感のページでいきなりキーボードの練習の話になるんだと疑念を抱く方もいるかもしれません。

移動ドの習得とは相対音程と絶対音程の2つの認知の両立でもあります。このうち、移動ドはスケールでの把握という形で相対音感とスケール練習でやりましたが、問題は絶対音程に対する意識です。そこで役に立つのが鍵盤です。

鍵盤というインターフェースは視覚的に絶対音(固定ド)が剥き出しです。これは移動ドを意識したとしても常に絶対音も認識する事になるので、ある意味移動ドの習得には手間のかかる楽器と言えなくもないですが、普通に練習するだけで移動ド/固定ドを認識する事になるのでトレーニングツールとしてはとても優れているとも言えます。

実はこのページの内容は相対音感とスケール練習で扱うつもりだったのですが、キーボードもしくはピアノを全ての人が用意してくれる訳ではないので、迷った末に最後に持って来ました。項目としては最後の方に回ってしまいましたが、長い目で見るとここで扱う練習は音感だけに留まらず総合的な音楽スキル向上に大きな効果があると思うので、鍵盤が用意できる方は是非取り組んでみて下さい。

練習の内容・進め方

基礎練習と言っても、ここではフィジカルなスキルの向上が第一目的ではありません。視覚的・運動記憶的にスケールの形と響きを習得してもらう事が狙いです。紹介する内容はごく基本的なスケールとその運指です。

肝心なのは練習方法です。ただ見ながら弾くのではなくて、全て暗記してしまって下さい。もちろん初めは見なきゃ分からないから楽譜と運指を見ながらでいいですが、全て覚える事が一番大事ですのでそのつもりで練習して下さい。

全て合わせると膨大な量なのに丸暗記とか言われると無理だと思うかもしれないですが、焦らず徐々に積み重ねればそんなに苦労はないはずです。鍵盤以外の楽器を主に演奏する方ならば、別の楽器に膨大な時間を取られてしまったのでは本末転倒ですよね。ですから、1日10分〜15分で構いません。各スケールごとにまずは1つ目のキーを覚えるまで毎日練習する。ばっちり暗記できたら、2つ目のキーを練習し、締めに1つ目のキーと2つ目のキーを連続して何回か弾く練習をする。これを毎日暗記できるまで。こんな形で1つのスケールを全てのキーで弾けるようにして下さい。

以下順次公開予定....
メジャースケール(12key)
メロディックマイナースケール(12key)
ハーモニックマイナースケール(12key)