CD屋の斜陽

先日、久々に新宿の某大手CDショップに行ってきました。
なんだかここ数年、新しいアルバムの発掘に疲れてたというか、なんだかあまり新規開拓する気分でもない事が多くて、お馴染みのアーティストの新盤をAmazonでちょくちょく買うだけでした。そんなこんなでわざわざCD屋に行ったのって、2、3年ぶり位だったんじゃないでしょうか・・・・。

まあ、ザーっとではありますが、店舗内をまんべんなくウインドショッピング。
それでふと感じたのは何だか店の中が全体的に寂しくなっているような・・・。多分、頻繁に来ていれば気づかなかったのかも知れないんですが。

考えてみれば、近くのヨーカードーとかそういうところのCDショップも軒並み店舗縮小しているんですよね。昨今、CDが売れなくなっているとはいうけれど、それだけが原因ではなくて、小売り業というシステム自体が新しい販売システムに飲み込まれ始めているのがCD屋という業種から透けて見えているようないないような、そんななんとも言えない感慨を抱いてしまいました。

うーん、そもそも音楽の流通自体がCDからダウンロードに移行していくんでしょうけど、どうにも抵抗があるんですよね。やっぱりプログレとか好きなんでアルバムまとめて一つの作品という感覚が強いから、バラ売りな感じなのも余計肌に合わないんですが。レコードからCDに移行する時期の人もこんな気分だったんでしょうかね。

・・・と、なんだかんだ言いつつ、CDはしっかり買いました。マイク・スターンの新作、Big Neighborhoodですね。なんだかんだでいつも買っているところに落ち着いてしまっているんですが。

今回のアルバムの売りはやっぱり、スティーヴ・ヴァイとエリック・ジョンソンとの競演でしょう。これがなかなか面白かったです。本当にただセッションしましたという感じで、お互い手のうちを探り合っているうちに1曲終わってしまいました的な非常に未完成な感じなんですが、逆にそれが緊張感があって面白い。なんかバリバリ決めうちで弾き倒すよりこっちの方が良いと思うんですよね。

逆にエスペランサ・スポルディングとの曲は相性今イチというか、ちょっと面白みがありませんでした。MMWはただ単にいつものMMWにマイク・スターンが乗っかりましたという感じ。まあ、それはそれで良いかなと思いますが。リチャード・ボナのは前のアルバムで残っていた曲入れただけかな?雰囲気が同じだったし。

まあ、あんまり万人向けというよりかは異種格闘技を楽しみたいギタリスト向けのアルバムかなと。私的には満点ではないけど、そこそこ満足です。

CDの感想はこんなところなんですが、ひとつショッキングなことが。アルバムのライナーをぼけーっと眺めていたら、Dedicated to Hiram Bullockという一文が・・・。一年以上も前に亡くなっていたんですね。バタバタしていて、全然知らなかったです。ものすごい元気なイメージがあっただけにちょっとビックリしました。

カテゴリー: 日記 タグ: , , , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。